爪切りの歴史は古く、紀元前3000年頃のエジプトにはすでに、象牙製の爪切りが使われていたという記録が残っています。また、日本でも平安時代には、貴族や武士などが爪切りを使用していたとされています。

しかし、現代で使われているような鋏状の爪切りが一般的に出回るようになったのは、19世紀後半から20世紀初頭のころでしょう。当時は、より便利な生活用品が求められる中で、爪切りもより使いやすくなるよう改良が加えられ、製造技術が向上して広く普及するようになりました。

また、爪切りは20世紀に入ってからは、個人用のアイテムとしてだけでなく、美容師やネイリストなどの職業で使われるようにもなりました。今日では、多様な種類の爪切りがあり、身近な生活用品として一般的に使用されています。