鉛筆は、黒い芯を持つ筆記具で、木材に包まれたグラファイト粉が芯となっています。鉛筆の由来は、16世紀にイングランドで発掘された鉛鉱石に誤って名付けられた「plumbago(プランバゴ)」という物質にあります。このプランバゴは、グラファイトのことで、グラファイトを粉末にして炭素を混ぜることで、芯となる黒い部分を作ることができました。

鉛筆の作り方は、以下のような工程があります。

芯の製造
芯は、グラファイトと粘着剤、水を混ぜ合わせて練り上げ、成型機で成型します。成型された芯は、オーブンで焼かれ、硬さや濃さを調整します。

木材の加工
鉛筆の外側には、木材が使われます。木材は、まず薄い板状に切り出され、2枚を接着剤で貼り合わせて筒状にします。その後、機械で細かく削り出して、芯を入れる穴を開けます。

芯の挿入
開けた穴に、成型された芯を挿入します。芯が正確に中央に来るように、機械で調整されます。

仕上げ
挿入された芯を固定するために、穴に塗料を塗って芯を固定します。そして、鉛筆の先端には消しゴムが付いている場合が多いので、消しゴムを取り付けて完成となります。

以上が、一般的な鉛筆の作り方です。なお、近年では環境に配慮した再生木材やバイオマスプラスチックを使った鉛筆も登場しています。