ニコニコ動画が生まれたきっかけは、2005年にニコニコ動画を運営するドワンゴ社長の杉本有美が、自社の音楽配信サイト「ドワンゴジェイピー」の利用者の反応を見て、動画をコメント付きで視聴する仕組みを思いついたことにあります。

杉本有美は、ドワンゴジェイピーの音楽配信サイトの利用者が、曲を聴きながらコメントを交換するコミュニティを観察していました。その中で、利用者同士が楽曲に対してリアクションをすることで、コミュニケーションが生まれることに着目し、音楽に限らず、動画にも同様の仕組みを取り入れることを思いついたとされています。

その後、杉本有美がニコニコ動画の原型となるプロトタイプを開発し、2006年12月に正式にサービスがスタートしました。当初はアニメやゲーム、VOCALOID(ボーカロイド)などのオタク文化に特化したコンテンツが中心でしたが、現在では様々なジャンルの動画が投稿され、多くのユーザーに愛されています。