雲が生まれる理由は大気中に水蒸気が存在し、その水蒸気が冷やされて飽和状態に達するためです。大気中の水蒸気は、植物や動物の呼吸、海や湖、川の水面からの蒸発、そして土壌からの蒸発などから生じます。

この飽和状態に達した水蒸気が、微小な粒子である「凝結核」に接触することで、液体の水滴や氷晶となり、雲として形成されます。凝結核は、大気中に浮遊する塵や土、花粉、バクテリアなどの微生物、そして海水や土壌中の塩など様々な物質があります。

雲は、大気中の水蒸気の運動と変化によって形態や高度が変わり、天気を予想する上でも重要な役割を果たしています。また、地球温暖化に関連する研究においても、雲の形成や分布が大きな影響を与えることが知られています。